ミドリムシ不動産
ごあいさつ ミドリムシ不動産とは よくある質問 お問い合わせ English
モーラの家
築100年のシェアハウスと暗闇に浮き上がるテーブル 東京都台東区 かまじいの家

東京都台東区 中山・太田・土屋・世一邸 改装費用317,000円

中山慶(なかやま・けい)さん、28歳。雑誌「風の旅人」編集部で働いた後に、この春フリーランスとして独立。仕事上様々な場所を旅した経験から、世界中を旅する、表現に関心のある人たちが、出会い触発される場所を作れないかと考え、2011年の春に古民家のシェアハウスを始めました。東京の東側には、戦災や開発を免れたこのような物件が希少ながら存在しており、中山さんはたまたま東京R不動産でこの家を発見。ふと、この家の物件情報をツイッターでつぶやいたことから、この連載の筆者である @tamachangg がツイッターで知り合い、改装コーディネートをさせていただきました。

- 最近はどういう人がやって来るんですか?

中山:ちょうど昨日はサムっていう韓国人が一人泊まりに来てたよ。北京の外国語大学で学ぶ日英中国語を自在にあやつる女の子で、中国でたくさんの日本人に出会って、すごく日本を身近に感じる一方で、実は日本人って全然つかみどころがないとも感じていて、その生の暮らしに触れてみたくて東京のうちに遊びに来てた。

個人的には、「旅するように日々を生きる」っていうことは、すごく大切にしているんだ。自分のライフワークとして、様々なバックグラウンドの人たちを受け入れながら、日本というものを伝えていきたいという思いがある。「風の旅人」という雑誌も、その根底には、日本的な無常感や間合い、機微が流れていて、その言葉になりにくい感覚をどう体現して伝えるのかってことをいつも考えて来た。うちで言えば、同居人の太田さんが月一回、茶の湯の会をしていて、すごくいい空間になってるよ。

- そもそもなんでシェアハウスをはじめようと思ったの?

中山:折しも仕事でインドから帰ってきた日に物件探しをしていて、杓子定規にしか人を見ていない日本のガチガチな不動産制度に怒ってたんだよね。デポジットを数ヶ月預かり、それだけ分滞納があったら追い出すって仕組みになればいいのに、礼金、敷金、保証人、審査、所属確認・・・と憂鬱なことばかりで。

ふつうの不動産屋さんで「シェアしようと思うんですけど」って言うと、いつ空中分解するかわからないと、その関係性が危ういものだと思われているから、まだまだ嫌がられる。けれど、今回の家は大家さんに直接手紙を書いて、どうしてもこの家でこういう風に住みたいって言えたのと、大家さんもせっかくの場所をより有効に使って欲しいと思ってくれたから、幸運なことに、数字と数字じゃない出会いがあった。こうした、他にはない古民家の場合って、そこに誰にどう住んで欲しいのかっていう、貸し手と借り手のコミュニケーションがすごく大事だと思ったのだけど、そこがつながる回路がこの物件に出会うまではあまりにも少ないってことに怒ってツイートしてたね。

物件記事
2013.7.15 築100年のシェアハウスと暗闇に浮き上がるテーブル 東京都台東区 かまじいの家
2013.7.12 ほにゃららほにゃららほにゃららほにゃららほにゃららほにゃららほにゃらら
2013.7.9 ほにゃららほにゃららほにゃららほにゃららほにゃららほにゃららほにゃらら

ページTOP